Sharegateがアクセス権限設定を維持したコピーに対応

以前ご紹介した、SharePointの情報を環境/バージョンも跨いでコピーできるツール「Sharegate(シェアゲート)」ですが、最新バージョンで、フォルダ/アイテムレベルの固有権限設定を保持できるようになりました。

以下、実例です。SharePoint 2007環境のアイテムに、固有権限(カスタムの許可レベルを含む)を設定してあります。

Sharegateを起動して、設定します。この時、[Preserve permissions]を忘れずにチェック。なお環境はWindows 7です。

コピー先はSharePoint 2010のカスタムリストにしました。権限を確認するときちんと維持されています。

更に、アクセス許可レベルのマッピング(Mapp Permission)、ユーザ/組織のマッピング(Map user and groups)が可能になりました。これにより、カスタムの許可レベルにも対応できるだけでなく、異なるドメイン環境間でのコピーでも、作成者/更新者を維持することが出来ます。

ただ、ユーザ/組織のマッピングについては、今のところGUIから定義できません。そのため、百を越えるユーザが居るような環境下では、正直、大変な作業になります(あまり現実的とは言えません)。しかし、Sharegate社に確認したところ、次のメジャーリリースで設定ファイル(CSV)のインポート機能を実装予定とのことです。

また、この「権限設定を維持したコピー」を実行するには、SharePoint 2007の場合は(移行元/元どちらの場合でも)、Sharegateが提供する「エクステンションプログラム」を事前にWFEサーバにインストールしておく必要があります。

Sharegateはウチの会社で扱っていますので、ご興味がありましたらお問い合わせください。とにかくシンプルで安い(30,000円!)のが特徴です。当初は「その代り機能がとても限られている」製品だったのですが、度重なるアップデートで、相当充実してきた感がありますね。

SharePointのリスト/ライブラリの情報をコピーできる「Sharegate」(1)
SharePointのリスト/ライブラリの情報をコピーできる「Sharegate」(2)
シンプレッソ・コンサルティング株式会社


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中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
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