SharePoint 2013 「ドラッグ&ドロップ」のファイルアップロードに必要な環境要件

SharePoint 2013では、ライブラリにファイルを登録する際、WordPress などで実現されているような「ドラッグ&ドロップ」によるアップロードに対応しました。これはとても便利なのですが、利用できる環境要件がちょっと厳しいです。

ライブラリで、ブラウザからこの辺りに適当にファイルをドラッグ。

画面がありがちな(?)感じに変わりますのでドロップ。

進行状況を示すプログレスバーが表示され、ファイルが登録されます。視覚的にも以前より判りやすくなりました。

肝心の環境要件は、以下の通り。Firefox と Chrome に対応しているのは素晴らしいのですが、逆に IE8、IE9 だと Office 2013 が必須なんですね!これはちょっとキツい…。ようは HTML5 対応が必要、ということなのだと思いますが、パッチ的なもので対応してほしいところです。

Internet Explorer 10
Internet Explorer 9 + Office 2013
Internet Explorer 8 + Office 2013
FireFox 最新バージョン
Chrome 最新バージョン

なお、上記環境以外でドラッグ&ドロップが利用できない場合は、従来通り、リボンからアップロードできます。こちらのGUIも少し改善されていて、ダイアログに[Windows エクスプローラを使ってファイルをアップロードする]リンクが加わり、従来の「複数ファイルのアップロード」がなくなりました。

ただし、リストでファイルを[挿入](ライブラリにアップロードしてそのリンクをテキスト領域に配置)する際には、このドラッグ&ドロップ機能も、Windowsエクスプローラも利用できません…

加えて、保存先ライブラリをフォルダ指定できないので、ルートにファイルがずらり…という残念な仕様は相変わらずです。このあたりが SharePoint だよなぁと(苦笑)まあ、そのおかげで日本では RichText Boost のようなアドオンをよくお問い合わせ頂くのですが。

2013/1/27 追記:
ドロップダウンの挙動についてはこちら「idea.toString(); SharePoint 2013 ドキュメントライブラリのドラッグアンドドロップ」で更に具体的に紹介されています。ライブラリ間もドラッグ&ドロップできたとは…

SharePoint Immersion Experience : SharePoint Server 2013: Drag and drop contents to Library


Author

中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
FB : 中村 和彦
blog: Be・Better!
MS MVP SharePoint 2009/10-2011/9
MS MVP Office 365 2012/10-2014/9