SharePoint 2010/2013 での「個人用リンク」機能

SharePoint 2007 では、個人用機能のひとつとして「個人用リンク」機能が提供されました(英語だと My Links)。画面右上の[個人用リンク]から、自分用のリンク集を登録/管理できる機能です。ブラウザのブックマークで良いような気もしますが、データが SharePoint 側に登録されるため、どのデバイス、異なるブラウザからでも呼び出せる、というメリットがありました。

また、以前、書籍にも書いたネタですが、WebサービスやAPIを通じてデータを呼び出すことも出来るので、パーソナライズされたリンク集のデータソース兼編集画面としても利用できます。

ちなみに、これは私も気づいていなかったのですが、エクスポート→インポートでWebパーツとして配置することもできたようです。
The My Links Web Part – It’s Not Just for My Sites

さて。ところが SharePoint 2010では、この「個人用リンク」が画面から消えてしまいました。

しかし、機能としてはきちんと存在します。URL (個人用サイトのURL)/_layouts/MyQuickLinks.aspx で管理画面にアクセスすることができます。

もちろん、このままでは登録したリンクはどこにも表示されません。何かしらする必要があります。一番簡単な方法は、個人用サイトにWebパーツを配置することです。個人用サイトでページを編集し、Webパーツを追加、ダイアログの「お勧めのコンテンツ」カテゴリに「個人用リンク」Webパーツがあります。

その他、個人用サイトのツールバーの上に表示したり、以前と同じドロップダウンリストの中に表示させたり、といろいろ工夫の余地があるようです。もちろん、プログラム的にアクセスさせるのもありかと思います。
My Links in SharePoint 2010
SharePoint 2010 – Where’d “My Links” Go?
MyLinks in SharePoint 2010…

なお、最新バージョンである SharePoint 2013 ではどうなるのか?と思い、確認してみたところ、存在しました。URL は (個人用サイトのURL)/_layouts/15/MyQuickLinks.aspx 。15ハイフ配下にある、ということは SharePoint 2010のモジュールを流用している訳ではなく、2013 の正式な機能なんですね。

なお、Webパーツもきちんと存在しました。


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中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
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