ひと目でわかる SharePoint Server 運用管理94のノウハウ

SharePoint 2007の運用ノウハウ本を執筆しました。「運用」というのがミソで、いわゆる技術書ではありません。技術者な方にはあまり参考にならないでしょう。日々のSharePointの運用でご苦労されている方のための本です。(えらいニッチなターゲットですみません)

「如何に活用するか」は、裏返せば「製品の弱点」を知ることでもあります。そのため、本書には関係者には絶対書けない(?)内容が、少なからず含まれます。ある意味、最も SharePoint の実態を暴露した(笑)書籍ではないか、とすこしだけ自負してます。

以下、本書の目次、およびそこでご紹介しているサンプルソース(実物)です。
ご興味をもっていただけたら、ぜひご一読いただければ幸いです。
また、本書の内容が、ほんの少しでもお役に立てればなお幸いです。

■ 第1章 SharePointを理解する
1 SharePointで何ができるのか?
2 SharePointを理解するための6つのキーワード
3 WSSとMOSSの違い
4 GroupBord WorkSpaceという選択
5 CoreCALかEnterpriseCALか?

■ 第2章 ポータル運用のノウハウ
1 製品仕様から考えるポータル構成
2 はじめに決めるべき「方向性」
3 SharePointのアクセス権限管理体系
4 アクセス許可レベルのカスタマイズ例
5 アクセス権設定における要注意「事故」
6 EUDとSharePoint
7 グループを活用した権限移譲
8 SharePointグループの管理
9 サイトコンテンツの移動
10 個人用サイトを利用しないという選択
11 ポータル運用ガイドラインの制定
12 プロファイルの項目を編集する
13「すべてのユーザー」一覧とは?
14 スタイルリソース閲覧者とマスタページ
15 ログファイルの肥大化
16 コンテンツデータベースの自動拡張処理
17 組織名の変更は正しく同期されない
18 削除されたアカウント情報の同期
19 IISログからアクセス分析を行う1
20 IISログからアクセス分析を行う2
sample:2_20_1_001.docx 2_20_1_001.zip

■ 第3章コンテンツ管理のノウハウ
1 リストの利点と欠点
2 ライブラリの利点と欠点
3 便利だが今ひとつな通知機能
4 扱いの難しい情報管理ポリシー
5 最大件数は本当に2000なのか?
6 5000件を越す「削除」は要注意
7 バージョン管理機能の盲点
8 ライブラリの「ウリ」とは?
9 対象ユーザー機能にありがちな誤解
10 ファイル名で利用できない記号
11 構成ファイルをGUIから編集する
12 ビューの列幅を指定する
13 お知らせリストから「有効期限」を消す
14 擬似的にカスケード分類を実装する
15 アンケートでできることできないこと
16 リンクを送信するボタン
17 予定表リストの活用
18 集計値は「集計」できない
19 幽霊列
20 外部リンクをアクセスログで拾う
21 「選択肢」列と「参照」列
22 列に既定値を設定する
sample:3_22_1_001.docx

23 Excelをライブラリに連携する
24 添付ファイルを一括ダウンロード

■ 第4章1nfoPath/フォームライブラリに関するノウハウ
1 InfoPathの利点と欠点
2 InfoPath2003とlnfoPath2007
3 データ接続の利点と欠点
4 ファイル名の一意性とユーザビリティ
5 ユーザー情報を取得する
sample:5_4_1_001.docx 5_10_1_001.docx 5_12_1_001.docx 5_14_1_001.docx

6 「ユーザー選択」開発のすすめ
7 カスケード分類を実現する
8 自動採番を実現する
9 ツリー式掲示板を実現する
10 証跡/コメント機能を実現する
11 「読み取り専用」状態の認識
12 ローカル/サーバーの識別
13 通常のリンクから新規フォームを開く
14 InfoPethとフォーム破損
15 フォームテンプレートが「使用中」
16 複数行テキストを改行する
17 Yes/Noダイアログを表示する
18 大量のXMLファイルからデータを抽出する

■ 第5章デザインに関するノウハウ
1 サイトレイアウトのカスタマイズ
2 ナビゲーション
3 リッチテキストエリアの拡張
4 フォントサイズの相対化
sample:font.css

5 フォントの非Bold化
sample:nonbold.css

6 ナビゲーションのフライアウト
7 リンクリストでサイトマップを作る
8 全画面を利用できるサイトを作る
9 Person.aspxを編集する方法
10 コンテンツのクエリWebパーツをカスタマイズする1
11 コンテンツのクエリWebパーツをカスタマイズする2
12「個人用リンク」をページに表示させる
13 Webパーツとキャッシュ機能
14 ユーザーにプロファイルの入力を促す1
15 サイト表示の「50」制限

■ 第6章 検索機能に関するノウハウ
1 SharePoint検索機能の特徴と限界
2 検索範囲と検索タブの設定
3 範囲の既定値を「このサイト」にする
4 ユーザー辞書とシソーラス辞書
5 ユーザー検索結果をカスタマイズする
sample:6_5_1_001.docx 6_5_1_002.docx 6_5_2_001.docx 6_5_2_002.docx

6 検索結果のチューニング
7 検索を利用した「最新情報一覧」機能
sample:6_7_3_001.docx 6_7_3_001.docx 6_7_7_001.docx

■ 第7章ワークフロー~大きな誤解とその活用事例
1 SharePointの「ワークフロー」とは
2 ワークフローの基礎知識
3 サンプルワークフロー
sample:7_3_1_001.docx 7_3_1_002.docx 7_3_1_003.docx 7_5_1_001.docx

4 SharePointDesignerによるワークフローの転用
5 ユーザーにプロファイルの入力を促す2

第8章SharePointを補完する製品
1 ワークフロー製品
2 Nintex Workflow2007
3 コンテンツ管理製品
4 SharePointBoost社の製品
5 ファイルをダウンロード不可にする製品
6 美しいサイトテーマ製品
7 ドキュメントを高速表示する製品
8 アンク社「SP改」シリーズ
9 バイナリを外部化する製品
10 添付ファイルをSharePointに登録する製品

なにごとも「初仕事」というものはそうそう上手くはいかないもので、この執筆も中々に難産でした。

文章を書くこと自体は苦手ではありませんし、このブログの延長線上のようなものです。しかし、なんというか、「出版業界の不文律」を知らないために、変なところで苦労しました。当初、「100のノウハウ」という表題の筈でしたが、最終的に「94」という中途半端な数になったのも、そのあたりの大人の事情(苦笑)が原因です。

結果、100%満足いく出来か、といわれると微妙なのですが。しかし、当初の趣旨、といいますか、目的は達成出来ましたので、よしとしましょう。次回があれば、もっと上手くやりますが、「次」は SharePoint 2010 かな?ずいぶん先の話になりそうです。

なお、各章の終わりに、いわゆる「コラム」を書かせていただきました。コラムには各一枚イラストがあるのですが、実はこれ、描いているのはプロではありません。私の同僚のSEさんだったりします。
なにしろ、散々苦労されている当のご本人ですので、何と言うか、魂こもってます
ぜひご注目ください。


これまでのコメント

  1. 真頴 より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.2; ja; rv:1.9.1.8) Gecko/20100202 Firefox/3.5.8 (.NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.04506.30; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729)
    正式に出版おめでとうございます。
    チャンスがあれば、ぜひ拝読します。

  2. saruhiko より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; InfoPath.2; .NET CLR 3.0.04506.30; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729)
    yama3さま、真頴さま、コメントありがとうございます。
    なかなか、良い経験でした…終わってしまえば(笑)
    頁と時間の制約で書けなかったことも少なくないのですが、これはブログですこしずつ補完したいと思います。
    本当なら、あと「106」足して全200ノウハウにしたいのですが…流石に無理っぽいです(苦笑)

  3. kumakake より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10_6_3; ja-jp) AppleWebKit/531.22.7 (KHTML, like Gecko) Version/4.0.5 Safari/531.22.7
    執筆、お疲れさまでした。
    サイトの形(?)って、同じようになるんだな〜って、かれこれ1年くらいかけて作ってるサイトの構成を見ながら読ませていただいてます。
    どうせならあと「14」足して「108」なんてのは(^ ^;

  4. saruhiko より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; YTB720; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; InfoPath.2; .NET CLR 3.0.04506.30; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729; CIBA)
    いろいろな制約を考えると、あんな感じがベストかな?と思ってます。
    ちなみにウチの環境はシングルサイトコレクション。
    いろいろと弊害が…(汗)
    目下、書籍で書いた構成への変更を目指してプロジェクト進行中です。

    サイト拝見しました。「ISAPI_SSRedirect」いいですね!
    ちょっと試して見たいと思います。

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中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
FB : 中村 和彦
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