SharePoint Conference 2009 JAPAN
先日、SharePoint Conference 2009 に参加してきました。
SharePoint 2010 を直に(デモですけど)見るのは、私はこれが初めてです。
全体的な感想としては─SharePoint 2010 は、メジャーバージョンアップというより、マイナーチェンジだな、といったところでしょうか。色々と改善されているのは判るのですが、SharePoint 2003→2007 と比較すると、「これだ!」というような、強力なウリ(新機能)にやや欠けるような気がします。
ただ、これは必ずしも悪いことではありません。ご存知の通り、SharePoint 2007 には、まだまだ荒削りな部分が相当あります。これが、より洗練されたバージョンである、と考えれば、SharePoint 2010 にはかなり期待できると思います。
SharePoint 2010 の完全オリジナルな機能といえば「タグクラウド」でしょうか。
どんなコンテンツに対しても、ユーザが「タグ」をつけることができ、全ユーザでそれを共有できるようです。その状況は、検索結果の重み付けにも反映されます。
ただ、「タグ」はインターネットではよく使われていますが、どうなんでしょう?
私は、あれが、あまり役立ったという経験がありません。
せいぜい、人気のあるキーワードが判るので面白いな、という程度。
業務上で役に立つものなのでしょうか?
「自分と同じ業務担当のタグ」のように、フィルタがかけられるなら、利用シーンもあるかもしれません。
まあ、ミもフタも無いことを言ってしまえば、Microsoftの「初出」機能は使い難いことが多いので、あまり期待しないほうが良いだろうと思っています。
新機能、Access Service もなかなか凄いですね。
Excel Service 同様、Access で作成したデータベースやフォームを、そのままブラウザで利用できるようになります。
データベースはリストに、マクロはワークフローとスクリプトに自動変換されるため、Access の機能をそのまま SharePoint に持ち込めます(もちろん機能制約はありますが)
最大の難点は、十中八九、EnterpriseCALだ、ということか。
SharePoint Designer 2010 は、SharePoint の管理ツールとして大きく進化しました。
クライアントからリストの設定が出来たり、ビューを作成できたり。
しかし、別に出来なくてもいい、と思わないではありません。
GUI操作に困っている訳ではありませんし…。
Microsoftの意図というか、目指している到達点がいまいち判らないです。
目立った改善点は、ワークフローの再利用が可能になることや、Visioとの連携、それに Designer の機能をリスト側から制限できるようになったことが挙げられます。
私が個人的に一番期待していた「検索」については…。
ある意味予想通りで、ある意味残念でした。
SharePoint 2010 が FAST の技術をどのように取込むか、を期待していたのですが。
結局、標準のSharePointによる検索機能とは別に、ハイエンドオプション製品として FAST Search が提供される、という位置づけになるようです。
肝心の SharePoint 本体については、あまり大きな改善は期待できそうにありません。
改善される項目は、
1.インデックスサーバの複数台構成(スケールアウト)が可能
2.被クリック数の多い検索結果が上位にランクされる
3.入力されたキーワードに対して、サジェストが表示される
この位でしょうか。
私が期待していたのは、「管理者が特定コンテンツの重み付けを上げる」「ユーザの所属に応じて重み付けのロジックを変える」等の機能なのですが、これらはいずれも、FAST Search の機能になります。
確かに FAST の機能は中々のものでした。
これ以外にも、インデックスからメタデータを抽出して解釈し、それを自動的に体系化/分類化する機能や、Office文書のサムネイル機能などがあり、使い勝手はかなり良さそうです。
SharePointとの統合、という点でも、違和感無く連携できていました。
あとはお値段次第、というところですか…。
きっと、安くは無いんだろうなぁ(苦笑)
SharePoint Conference 2009 JAPAN
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; InfoPath.2; MS-RTC LM 8; .NET CLR 3.5.21022; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30618; OfficeLiveConnector.1.4; OfficeLivePatch.1.3)
お疲れ様です。
やはり、saruhikoさんもあの場所に居たのですね!!
渡しも参加しており、参加セッションは、A→B→B→B、休憩中はサイボウズブースに居ました。もちろん当たりませんでしたが。
私も期待していたよりは・・・といった感じですが、個人的にはSPDによる管理機能の向上はけっこうアリです。リスト作れないのかな~と調べたこともありましたし、権限設定ができるようになったのもうれしいです。
ワークフローについても使い回しができるようになったのもイイですね!
リボンについては、どちらでもいいですが(笑)
それと、VisualStudioでの開発環境も相当良くなってますね。
検索機能は、やはりというか、FASTを導入させるためにSharePointの検索機能は強化しなかった という気がしてなりません。残念です。
はぁ、バージョンアップしても社内に『検索機能が向上したよ!!』と言えないのかな~~(TT)当然FASTは導入できないし・・・
SharePointがWiki(ライク?)になったのもは、個人的に高評価です。ちょっとした文書を入れるのが楽になりますね!
あと気になるところはブログ機能、ディスカッション機能です。まったく紹介されなかったから、改善されていないのでしょうか。
AccessについてもExcelについても魅力的なのですが、十中九.九九九九・・・Enterpriseでしょうね。これも社内稟議、通らないです、うちは。。。
それ以前に、この景気低迷でStandardの導入すら危うくなっています。
なんだかんだ言っても、2010には結構期待しています。
AGENT: Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10.4; ja-JP-mac; rv:1.9.1.5) Gecko/20091102 Firefox/3.5.5
2007でいろんなところを大きく変えてしまったので、
2010では整理を行ったんではないでしょうか?
個人的にはその姿勢を支持したいです。
特にフレームワーク的な部分をしっかりとして欲しいものです。
ま、SharePointに触ることは今後ほとんどないと思いますがw
そういえば、インデックスサーバの冗長って可能になったんですか?
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322; InfoPath.1; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.04506.30; MS-RTC LM 8)
potetoさま、yama3さま、コメントありがとうございます。
私も、Microsoftの「マイナーチェンジ」を評価しています。
変に新しい機能に手を出すよりは、現有機能を洗練して欲しい…(苦笑)
検索はやっぱり、という感じですが、残念でした。
インデックスサーバの冗長については、セッションでも盛んに「スケールアウト」を強調されていましたので、まず間違いなく出来ると思います。
SharePoint2010は期待していますが、ウチの会社も導入はかなり先になりそう…。
64bit化が辛いです。なにせハード全入換えですから・・・