SharePointにリダイレクト機能を実装「SharePointリダイレクタ」

SharePointにおいて、一旦作成したサイト、リストやライブラリのURLを変更しなければならないケースは、案外、頻繁にあります。サイトコレクション内でサイトを移動してもURLは変わります。またAvePointやmetalogixのツールを活用すれば、サイトコレクションを跨いでコンテンツを移動することも可能です。

こうした場合、過去にユーザが保存したURLが無効にならないよう「リダイレクト」(URL転送)を設定するのがwebの通例ですが、残念ながらSharePointにはその機能がありません。

このニーズに応えるのが、PiecePoint社製品「SharePointリダイレクタ」です。
現時点ではSharePoint2007のみ対応です(2010は別途お問い合わせください)。

「SharePointリダイレクタ」概要

リダイレクタは、あるURLへのアクセスを、別のURLへ転送します。URLの指定は完全一致を基本に、前方一致オプションを指定することで、あるコンテンツをまるごと別のサイトに移動したり、サイトやリストのURLを変更したような場合に対応します。

まず、機能(フィーチャ)を有効化すると、サイトコレクションの管理メニューに「リダイレクト登録」が追加されます。

リダイレクトは通常のリスト形式で管理します。転送元、転送先、前方一致オプション、それにリダイレクト画面に表示するメッセージを設定できます。

例えば、上画面の設定を行った後、次のURLにアクセスします。このリスト「/oshirase/」は、既に移動済のため存在しません。

すると転送画面が表示されます。
自動的にURLが読替えられていることが判ります。


なお、設定が複数ある場合、ルールは上から順に解釈されます。もし http://vsrv02/maniacs.aspx にアクセスした場合、一見、http://sharepointmaniacs.com にリダイレクトされるように思えますが、実際はエラーになります。これは1番目のルール(前方一致)に該当するため、 http://vsrv02/sites/test01/maniacs.aspx に転送されてしまうからです。

製品内部仕様と制約事項

「SharePointリダイレクタ」は404エラー(PageNotFound)をトリガに動作します。このため、設定したURLにまだコンテンツが存在する場合、リダイレクトは行われません。コンテンツを削除するか、URLを変更してください。

なお、現バージョンでは *(アスタリスク)や正規条件によるより細かなURL指定には対応していません。別途お問い合わせください。

ライセンス価格とサポート

■WFEライセンス(※WFEサーバ台数必要です)

99,500(税込)

■年間保守(サポート)

19,900(税込)

・無償バージョンアップ。
・障害時の技術サポート(原則としてメール・電話での対応になります)

試用版・お問い合わせ・お見積もり

SharePoint Maniacsでは、本製品をお取扱いしております。

製品の性質上、お客様の環境により正しく動作しない場合があります。必ず試用版にてテストをお願いいたします。試用版は製品版と同様ですが、リダイレクト回数が50回までに制限されています(試用版ダウンロード

この製品に関するお問い合わせや、お見積もりのご依頼は[お問い合わせ]からお願いいたします。


Author

中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
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