SharePoint 2010をインストール後、サーバのログオン中にハングアップし起動できない

Windows Server 2008 SP2にSharePoint 2010をインストールした場合、ログオンプロセス中にデットロックが発生し、ハング、つまりサーバを起動する事ができなくなる問題があるようです。これは洒落になりません…

これに対し、KBがリリースされています。
Windows Vista または Windows Server 2008 を搭載しているコンピューターが、ログオン プロセスの “ユーザーの設定を適用しています” 段階で応答を停止 (ハング) する

この問題は、サービス コントロール マネージャー データベースのデッドロックが原因で発生します。サービス コントロール マネージャーは、HTTP.sys サービスを起動しようとしてから、サービス コントロール マネージャー データベースでロックを実施します。続いて、HTTP.sys は、起動時に Cryptographic Services を必要とする呼び出しを行います。さらに、Cryptographic Services を開始するために要求が送信されます。しかし、サービス コントロール マネージャー データベースでは既にロックが実施されています。そのため、デッドロックが発生します。

SharePoint Server 2010 でも、SharePoint Fundationでも発生し、このKBの修正パッチを適用する事で解決するようです。ただ、そもそもサーバにログオンできないため、セーフモードで入りそこからパッチを適用する必要があります。

かなり致命的だと思いますが、運用中に発生しない(構築時点で判明する)のがせめてものアレですかね。

…という訳で、掲載してみました(笑)難波カゲツさん、ありがとうございました。

Technet : Windows Server 2008 hangs in “Applying computer settings” after installing Sharepoint 2010


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中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
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