書評 ひと目でわかるSharePoint Server 2010 基本機能でここまで使える!ビジネス活用33の事例

表題の通り、いわゆる「SharePoint2010活用事例集」なのですが、私はむしろ「はじめてのSharePoint実習書」として、本書をおすすめします。

本書では、ある特定の業務テーマを切口に、それをいかにSharePointで実現するか?をステップバイステップ形式で詳しく解説されています。ポイントは、すべて標準機能で実装されていること。具体的には「リスト」「ライブラリ」それに「(ビルトインの)ワークフロ」です。「アプリ」と表記されてはいますが、すべてGUIで設定します。SharePoint Dessignerも利用しません。

このため、本書は「これから初めてSharePointを利用する」というユーザに最適です。すべての事例を、実際にSharePointに構築してみることで、容易にSharePointの標準機能と基本的な活用方法を理解できるでしょう。

一方、既にSharePointに馴染みのあるユーザには、本書はやや「食い足りない」かもしれません。事例はいずれも(おそらく実用性を重視した結果)SharePointのとくに基本要素のみで構成されているため、例えばSharePoint2010の固有機能は殆ど活用されていません。この点は少々残念。

ただ、裏返せば、本書は「SharePoint2010」事例集ですが、その内容は前バージョンの「SharePoint2007」でも概ね有効、ということでもあります。

という訳で、わたしは本書を「はじめてのSharePoint実習書」として、特にこれまでSharePointを活用した経験のない、ユーザ企業のシステム担当者、エンドユーザ様にお勧めします。欲を言えば、ぜひ続編としてもうワンランク上の活用事例「続・33の事例」を出版して頂きたいですね。


Author

中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
Twitter : @saruhiko
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