SharePointグループでWebパーツに「対象ユーザ」を設定する際に留意すべき仕様
SharePointには、任意のユーザをひとくくりにできる「SharePointグループ」という機能があります。また、ユーザを指定してWebパーツを表示/非表示できる「対象ユーザ」〃
ここまではよろしいでしょうか?
この「対象ユーザ」に指定できるのは以下です。
1. グローバル対象ユーザ(サーバで定義)
2. 配布/セキュリティグループ(ADで定義)
3. SharePointグループ(MOSSで定義)
つまり「SharePointグループ」による指定が、最も手軽かつ柔軟である訳です。
しかし「SharePointグループ」を用いてWebパーツの表示/非表示を制御する場合には、ひとつ、重要な留意点があることが判明しました。
実際に試して見ましょう。
サイトの右上に、概要リンクWebパーツをひとつ配置しました。
このWebパーツのプロパティを変更して、対象ユーザに、SharePointグループ「テスト用グループ」を指定しました。このグループには、あらかじめ私だけを登録してあります。
この状態でページを保存すると、当然、このWebパーツは私だけに表示され─
─何故か表示されません(本来ならこのリンク集の上に、概要リンクWebパーツが表示される筈)
これは、このWebパーツが配置されているサイトに対して「テスト用グループ」がアクセス(閲覧)権限を持っていないために生じる現象です。
なお、私自身はこのサイトに対してアクセス(閲覧)権を持っています。しかし、Webパーツの表示判定においては、Webパーツに設定されたSharePointグループでのみ表示/非表示の判定が行われる仕様になっているようです。
サイトの権限設定で、「テスト用グループ」を設定してやります。
グループに直接権限「閲覧」を付与します。
※この権限セットは当社の環境でカスタマイズされているためデフォルトと異なります。
これを設定してやると─
晴れて、概要リンクWebパーツが私に表示されました。
結論:SharePointグループでWebパーツに「対象ユーザ」を設定する際は、そのサイトにそのグループが明示的にアクセスを許可されている必要がある、という点にご注意下さい。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.1; Trident/4.0)
それだけではないようですね
最初から作られる
「XXXの所有者」
に対しては、効かないようです。
新たに「管理者」とか、適当なグループを作成してやらないといけません。
AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; en-US) AppleWebKit/533.4 (KHTML, like Gecko) Chrome/5.0.375.99 Safari/533.4
なんと!ありがとうございます。勉強になりました。
私の環境では「○○の所有者」系グループは作成しない運用を
行っているため、そこは完全に盲点でした!
もう少し洗練されれば、いくらでも使いようがある機能だ思うのですが…。
まだまだ残念な感じですね。
2010ではどうなんでしょう?