iPhone と iPad でSharePoint 2007を表示してみた
デバイスとしての iPhone/iPad は素晴らしいですね。正直なところ、世間の評判はちょっと過熱しすぎだと思いますが…私自身、「そのままインターネットに繋がる」ことがこれ程便利だとは思いもしませんでした。まあ実際には、「ダイヤルアップ手順が不要なモバイルPC」 かつ 「GUIがリッチな高機能携帯電話/PDA」 以上では無いので、これがApple マジック、いやジョブスマジック?(笑)
ただ、ビジネスユースを考えた場合、iPhone/iPad ともにいろいろ欠点があります。Microsoftでも良いのですが、ここは是非、国産企業に頑張って欲しいところです。
さて、ここからが本題。iPhone/iPad のようなスマートデバイスで SharePoint が利用できればどうでしょう?実はこれはとても「凄い」のではないかと。
日本における「グループウェア」は、実は欧米的な「コラボレーション」よりむしろ「情報管理基盤」として利用される傾向が強いと感じています。情報の「相互発信」や「検索」ではなく「必要な業務情報の受信」こそが最も重視される機能で、だからこそ、メールやファイルサーバとの「棲み分け」が大きな問題になるのでしょう。
とすると、閲覧に最適化されたモバイル/スマートデバイスは SharePoint の潜在的価値を掘り起こし、情報生産性を大きく向上させることができる可能性を秘めているのではないでしょうか?
とりあえず iPad だとこんな感じになります。
iPhone の場合。さすがに画面が小さくてちょいと厳しい…。通信が3Gになることが多いことも考えると、素直にアプリ経由したほうがよいかもしれません。
しかし、実際にはここまで辿りつくのにひと苦労でした。iPad が自宅LANに繋がらない!やっと繋がったら、今度は SharePoint が開かない!
私はネットワーク系の知識にすこぶる疎く、的確な原因を指摘できないのですが、何方かの参考になるかもしれませんので、ここに回避方法をメモしておきます。
1.iPad が自宅 LAN に繋がらない
iPad は WIFI モデル、ルータは colega の CG-WLRGNX です。Vaio type-P や iPhone は問題なく繋がっていたのですが、iPad だけ何故か駄目。Vaio - iPhone なら ping が通るのですが、iPad は通りません。
試行錯誤の結果、ルータ側の設定(LAN側設定>無線アクセスポイント設定>802.11g/b セキュリティ設定)をWEP方式にしたところ、iPad が通りました。私の試した範囲では WPA WPA2 ともにアウトだったのですが、ネットは逆に WEP→WPA に変更して繋がった、という報告もありますので、一概には言えないですね。
iPadのWi-Fi接続が切れまくる件について
iPad | Wi-Fi (無線LAN) 接続が切れる場合のトラブルシューティング
アップル「iPad」のWi-Fi接続問題にソフトウェアアップデートで対応へ
iPad Wi-Fi接続手順の説明
2.SharePointサイトが開かない
これは iPhone も iPad も同様でした。これはiOS は .local ドメインの名前解決ができない仕様が問題のようです。気づいてしまえばなんということもなく。IPを直接指定したところ問題なく SahrePoint が開きました。(しかしこれに何時間ハマったことか…)
iOS4:「.local」が末尾に付いたユニキャストDNSでの名前を解決できない
ちなみに、windows ならHOSTSを書いてしまえば簡単に名前解決ができますが、iOS はそれが出来ない(ですよね?)ので、どうしようも無いです。このあたりの方法で対応出来そうなのですが。う~ん、私の限られた知識では駄目だな。是非、ネットワークエンジニアスキルをお持ちの方、サジェスト頂けると嬉しいです。
ともあれ、やっと繋がりました。これから暫く SharePoint + iPad の「使い勝手」を試してみたいと思います。
おまけ(記念写真)
login