Windows Server 2008 R2に構築したSharePointで「Windowsエクスプローラで開く」(WebDav)が正しく動作しない

ライブラリの「Windowsエクスプローラで開く」機能、つまりWebDAV通信でのファイルアクセスは、SharePointのとくに便利な機能のひとつです。

従来、この機能を利用するには、フロントサーバにWebClientサービスがインストールされ、それが開始されてさえいれば良かったのですが。最新のサーバOSであるWindows Server 2008 R2+SharePointの場合、それだけでは正常に動作しません。

「Windowsエクスプローラで開く」を実行しても何も反応がない。
UNCパスを直接指定すると「アクセス拒否」。
または「ネットワークパスが見つかりません」等。

そもそも、Windows Server 2008 R2は標準構成ではWebClientサービスがインストールされていません。サーバマネージャから「機能の追加」→「デスクトップエクスペリエンス」をインストールする必要があります。

しかし、これだけではまだ前述の問題が発生します。

解決するには:

1.IISサービスマネージャで、SharePointのサイトを開きます。
2.モジュールを開きます。

3.一覧から「WebDavModule」を削除します。

これで、以後、WebDAVが正しく動作するようになる筈です。

なぜこのような挙動になるのかについては、どうも最新のIIS7.5ではASP.NETのhttpHandlerがWebDAV PROPFINDを処理するのですが、これをこの「WebDavModule」が阻害しているようです…すいません、詳細はエンジニアの方の補足を待ちたいと思います(苦笑)

2011/04/28 追記
twitterで、この現象はIISに「WebDAV発行機能」がインストールされていることが原因で、SharePoint2010の事前構成ウィザードでIISを構成した場合、この機能はインストールされない筈、とご教授いただきました。ありがとうございます!確かに事前にIISやSQLを構築した上に、SharePointをインストールしています。SharePoint2010のインストーラは優秀なんですね。


これまでのコメント

  1. 中村 和彦 より:

    犯人は「WebDAV発行」なんですね!

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中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
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