SharePoint Content Deployment Wizard 運用上の注意

SharePoint Content Deployment Wizard は、CodePlex で提供されている、リスト・ライブラリ単位でのインポート・エクスポートを可能にしてくれるフリーツールです。非常に頼りになるのですが、この挙動を確認してみたところ、ひとつ残念な点をみつけました。

・サイトAに /LIST1/ がある。
・サイトBにも /LIST1/ がある。
・サイトAの /LIST1/ をエクスポートして。A.cmp を作成。
・サイトBにA.cmpをインポート

さて、この結果どうなったでしょうか?

サイトBには何も変更が加わらないことが判りました。

一見問題なくインポートが終了するのですが、ログにはエラーが出力され、インポートに失敗しています。残念! まあ、問答無用で上書きされるよりマシですが(苦笑)

これは、日本語環境特有の問題かもしれません。

MOSSは、リスト名に英数字が含まれる場合、リストのURLにはその英数字がそのままあてられます。しかし、日本語しかない場合、LIST1、LIST2、LIST3…という風に自動的にURLが割当てられる仕様です。この為、サイトが異なると、ほぼ確実に(末尾が)同じURLのリストが存在してしまうことになります。

英語圏のツールですので、この辺りの配慮はされていないようです。

このツールを運用する場合、リストやライブラリを作成するときはURLが被らないよう配慮する必要があるかもしれませんね。まず一度英語名をつけた後で日本語名に変更する、などの運用した方が良いかもしれません。
個人的には、リスト・ライブラリを作成した年月日時間+日本語名(後で年月日時間を削除)が一番簡単にURLを被らせない方法かな、と思います。

ちなみに、この現象を製作者に報告して、次バージョンとかで改善されないか聞いてみたんですが…。私の英語が拙いせいで上手く伝わらなかったっぽいです(泣)
どなたか、英語が堪能な方、ぜひ報告してください(苦笑)

SharePoint Content Deployment Wizard (beta)


Author

中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
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