SharePointでダイナミックな分類選択を可能にする Query Based Lookup Field

CodePlexで素敵なソリューションを見つけました。MOSS で、ダイナミックな分類選択が可能になるソリューションです。

「ダイナミックな分類」とは…
「大分類を選んだら、それに応じた小分類の選択肢に絞られる」ようなI/Fです。
分類1でAを選んだら、分類2の選択肢は A-1、A-2、A-3。
分類1でBを選んだら、分類2の選択肢は B-1、B-2。
分類1でCを選んだら、分類2の選択肢は C-1、C-2。
そんな感じです。


MOSSの基本機能では、これが出来ないので、ノーツ移行の際に、結構困るんですよね。
というか、何故出来ないのか、正直不思議(苦笑)

Query Based Lookup Field
http://customfieldcontrols.codeplex.com/

この機能をインストールすると、列の種類に

1.Query Based Lookup Field
2.Parent Control
3.Child Control

の三種類が追加されます。

2、3がセットでダイナミック分類を作成するための列。
1はリストに複雑なクエリを投げて、その結果をドロップダウンの選択肢として表示するものです。

ただ、あくまでオープンソース。フリーですので。
なんというか、脇が甘い部分があります。

とりあえず、私が手元の環境で一通り触った限りでは。

・parent 列と child 列は必ずセットで作成しないとエラーが発生。
・parent 列と child 列の名称を日本語にすると、うまく設定できない。
・ただし、再度列の設定を編集してやると、なぜか大丈夫。
・(当然ながら)説明文はすべて英語。
・Query を作る場合、参照する列が日本語だと文字コード表示されて何がなんだか判らない。
・データシート編集には対応していない(表示されない)
・スプレッドシートへのエクスポートには対応していない(エクスポートされない)
・ドキュメントライブラリでも使えるが、推奨されない(OFICEとの連動ができないっぽい)

あと、あくまで parent→chaild なので、二段階までしか分類を作れません。
私的には、ぜひとも 大分類→中分類→小分類の三段階に対応してほしいところ。
このソリューションを下敷きに、どこかのベンダーさんに開発をお願いするかなぁ…。

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Author

中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
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