SharePoint 2007 のごみ箱機能

SharePoint Server 2007 には ごみ箱 機能が追加されています。かつて「事故」を起こしたことがある管理者には(私のこと)まさに待望の機能です。

ごみ箱は、サイト単位、およびサイトコレクション単位で存在し、二段構えになっています。

アイテムやファイル、リスト、ライブラリはが削除されると、まずそのサイトのごみ箱に落ちます。ここで削除されるか、既定で30日が経過するとサイトコレクション全体のごみ箱内に移動します。そして、サイトコレクション管理者がこのごみ箱からも削除すると、完全に削除されます。

つまり一般ユーザ → サイトのごみ箱を見て削除・復元
管理者 → サイトコレクションのごみ箱を見て削除・復元

という構図です。

サイトのごみ箱は画面左ナビゲーションの [すべてのサイトコンテンツの表示] 画面の一番下にあります。

また、左ナビの一番下にもショートカットがありますが、既定ではそのサイトの [メンバ] グループ以上に所属していないと(つまりアクセス許可レベル”投稿”以上を持つ)表示されないようです。

ただ、このショートカットが表示されていなくとも、実際にはごみ箱にアクセス可能です。そのため、何のための表示制御なのか不明…仕様ミス?

サイトコレクションのごみ箱は、[サイトの設定] 画面の [サイトコレクションの管理/ごみ箱] にあります。

管理者にとっても、ユーザにとっても使い勝手のあるごみ箱機能ですが、ひとつだけ残念なのはサイトの削除には対応していない点です。サイトは、MOSS 2007 でも間違って削除したら即アウトですので、ご注意下さい。

kunitaka’s SharePoint Factory
ごみ箱で救われるもの


Author

中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
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