検索サービスの再構築手順

検索(クロール&インデキシング)が不審な挙動をおこしている場合、通常であれば次のような対応が考えられます。
1.クロールがバッティングしないように時間調節。
2.Office SharePoint Server Searchサービスを再起動。
3.検索サーバの再起動。

しかし、これを行っても今ひとつ安心できない。
そんな場合には、一旦検索サーバをファームから切り離して、全くの新規に投入しなおしてサーバー役割の再設定する、という荒業(?)を行うことになります。


1)事前準備

クロールが実行中の場合はクロールを停止。
もしもクロールが停止しない場合は、Office SharePoint Server Search サービスを再起動。
「クロールされたすべてのコンテンツをリセットする」にて、インデックスをリセット。

2) 検索サーバ、インデックス作成サーバの役割の削除

最初に検索サーバーにて、「構成ウィザード」でファームから切断。
次にインデックス作成サーバーにて、「構成ウィザード」にてファームから切断。

3)”ゴミ”の削除

ファームが切り離された後、残った WSS_Search_xxxxxxx をDBから手で削除。

4)インデックス作成サーバの役割の再割り当て

インデックス作成サーバ上のインデックス フォルダ(既定では Program FilesMicrosoft Office Servers12.0DataOffice ServerApplications フォルダ配下の GUID のフォルダ)を削除した後に、「構成ウィザード」にてファームに再参加。再度、インデックス作成サーバの役割を設定。

5)共有サービスのインデックス サーバの再設定

インデックス作成サーバの役割を設定した後に、共有サービスに関連付けられているインデックス サーバを再度指定。

6)検索サーバの役割の再割り当て

検索サーバ上のインデックス フォルダ(既定では Program FilesMicrosoft Office Servers12.0DataOffice ServerApplications フォルダ配下の GUID のフォルダ)を削除した後、「構成ウィザード」にてファームに再参加。再度、検索サーバの役割を設定。

7)ヘルプ検索サービスの割り当て

管理サービスが立ち上がっているメインのフロントサーバにて、Windows SharePoint Services ヘルプ検索サービスを割り当てる。

8)確認事項

作業後、以下の点を確認。

・「アプリケーション構成の管理」の「このファームで有効なサービスの確認」でのメッセージ。
・共有サービスの「検索の設定」にアクセス可能かどうか。
・「検索の設定」での「インデックスの状態」および「伝達状態」が「アイドル」であること。
・「アプリケーション」カテゴリのイベント内容。
・フルクロールを実行して、クロール結果の状況、検索が可能かどうか。


Author

中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
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