SharePoint のアクセス権限を簡単にレポートしてくれるツールあり〼

SharePoint はサイト、ページ、コンテンツ、フォルダ、そして個別アイテムまで、あらゆる要素に ActiveDirectory に準拠したアクセス権をつけられます。しかし個別設定を繰り返した結果「今どこにどの権限がついているのか解らなくなる」のが難点。そこで、権限設定をまとめてレポートしてくれるシンプルなツールを企画開発しました。

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きめ細かな権限設定は SharePoint の大きな製品メリットです。一方、あまりに個別の権限が設定されると管理が難しくなる上に、パフォーマンスが劣化することが問題でした。特に SharePoint 2013 では「共有」という操作がメニューに加わり、個別権限設定がむしろ容易になることから、この傾向がますます加速しそうです。

もっとも、レスポンスについては、SharePoint 2013 でセキュリティースコープ(ひとつのリストやライブラリに設定してよい個別権限の箇所数)が 1,000→50,000と異常に増えたので、あまり深刻に考える必要はないかもしれません。しかし、そもそも何処にどんな権限が設定されているのか?それが問題です。

一応、SharePoint 2013 では GUIから権限設定を確認することが少しだけ簡単になりました。これはこれで便利な機能です。

ただし。この標準 GUI はあくまで「サイト管理者がちょっと確認」するためのもの。コンテンツ毎、階層毎に、ひとつひとつ手作業で確認する必要があります。小さなチームサイトだけであればともかく、複雑に権限が設定された部門サイトを管理するには、やや苦しい。まして、システム管理者が複数サイトコレクションをまとめて確認するには…これは無理です。

そこで、弊社企画のソリューション「SharePoint権限レポーター」。

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これは、SharePointのサイトコレクション/サイト/個別コンテンツ を指定して、そこに設定された権限をCSVに一覧形式でレポートしてくれる、クライアントアプリケーションです。SharePoint 2007 以降の各バージョン(含む WSS、FUndation)、最新の Office 365 に対応しています。

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基本的に、指定範囲(サイトコレクション、サイト、リスト/ライブラリ)に設定された個別権限を抜き出してレポート化するのですが、オプションで「すべて」を対象とすることもできます。つまり「全コンテンツ一覧」をつくれるので ShraePoint の棚卸しにも活用できます。

クライアントアプリですが、システム管理者がサーバー上で運用することも考慮し、コマンドラインからの実行に対応しています。バッチを組んでスケジュールに乗せれば、定期的なレポート出力も簡単です。

製品 Web ページから試用版(出力レポートの行数に制限あり)がダウンロードできます。また、価格についてもこちらのページにあります。

ルートサイトコレクションのURL単位でライセンス(認証)する体系で、オンプレミスの場合は1ライセンスあたり 99,800円、Office 365 には割安価格を設定しています。使用する端末数に制限はありませんので、エンドユーザーが直接権限を確認する用途で活用することができます。またインストールにあたりレジストリを汚しません。

なお、SharePoint/SharePoint Online の製品特性上、すべての環境での完全な動作を保証するものではありません。その意味でも、使用版での動作確認をお願いします。

私自身が必要だから企画した、という側面もあり、かなり費用対効果の高いツールにできたのではないかなー、と思ってます。ぜひ、試してみてください!ご意見ご感想も歓迎します。お見積もりのご依頼は弊社まで

ニュスリリース:
Maniacs Solutions 第五弾
「SharePoint Permission Reporter 権限レポーター」をリリース


Author

中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
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