SharePoint 上の共有ファイルを印刷不可・ダウンロード不可にする Pscan Serv Plus

最初に結論から書いてしまいますが、これは標準機能では実現できません。SharePoint はファイル単位で、コンテンツに対するアクセス権を設定できますが、アクセスできる(閲覧以上の権限を持つ)ユーザは、すべからくそのファイルをダウンロードできてしまいます。

ダウンロードすれば、編集も印刷も当然可能です。

この点を補完してくれるツールをみつけましたのでご紹介します。
HYPER GEAR社 Pscan Serv Plus


このツールは、サーバ上で動作し、管理者が設定した特定のネットワークフォルダを監視します。
そこにファイルが登録されると、そのファイルを設定されたルールに基づいてPDF変換して、特定のフォルダに出力するものです。

この手の PDF 変換サーバ製品はいろいろありますが、この Pscan Serv Plus の優れた点は、入出力フォルダに、SharePoint のドキュメントライブラリを指定できる、という点です。

また、管理者が設定した URL 以外から開かれた際に画面を「塗りつぶす」ことが可能で、実質的にダウンロードを制限することができます。
PDF ですので、印刷禁止設定も当然可能です。

動作環境は WindowsServer 2003 以上。
変換のために Office がインストールされている必要があります。
また、SahrePoint のライブラリを監視するにあたり、ネットワークドライブの割り当てが必要ですので、WebClient service が起動している必要があります。

2009/09/19 訂正:
ネットワークドライブの割り当ては不要でした。
そのサーバのブラウザのセキュリティ設定で、SharePoint サイトの URL を「信頼済みサイト」に登録すれば、普通に URL 指定で監視設定ができました。
ただ、どちらにしても WebClient service は必要です。

2009/09/28 訂正:
URL では監視設定はできませんでした。
正しくは  ¥¥server¥sites¥doclib¥folder の書式である必要があります。

2009/10/06 訂正:
「信頼済みサイト」ではなく、「イントラネット」の誤りでした。

CAD には対応していません( CAD対応の上位製品があります)

お値段はサーバライセンスで約50万円。保守年額15%。
企業用途なら、かなりお得なツールじゃないでしょうか?

HYPER GEAR社 Pscan Serv Plus

なお、このリンクから飛んで頂いても、私にマージンは入りません(笑)

ハイパーギアの PscanServ Plus を導入しました。
Mapping Network Drive on Windows Vista, Windows XP and Windows Server 2003


Author

中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
FB : 中村 和彦
blog: Be・Better!
MS MVP SharePoint 2009/10-2011/9
MS MVP Office 365 2012/10-2014/9