管理パスを応用してアクセスブロックする

さまざまな事情で、あるサイト/コンテンツを一時的にエンドユーザのアクセスから除外したい場合があります。サイトコレクション単位であれば、ロックをかけることもできるのですが、これがサイト、あるいはリストやライブラリになるとお手上げです。

もちろん、アクセス権を全て削除する、という荒業もあります。ただ、これをやってしまうと、特にアクセス権が複雑されたライブラリの場合「もとに戻す」ことが事実上不可能です。そこで、本来の用途ではありませんが「管理パス」を利用(流用)する方法をご紹介します。

設定はいたって簡単。管理画面(アプリケーション構成の管理 > 管理パスの定義)で、そのURLを管理パスとして登録するだけです。

例えば、このURLのリストをアクセス禁止にしたい場合
http://vsrv02/sites/test01/Lists/List1/

このように指定します

このURLにアクセスすると404エラーになりますが、管理パスを削除すれば元通りです。

手軽なため、状況次第ではとても便利なの方法なのですが、注意点がひとつ。Microsoftのパフォーマンス指針で、確か10以上の管理パス設定は推奨されていなかったと記憶しています(ややうろ覚えです)。ただ、既に数十ある、というユーザ企業もありましたので、(私の環境も既に二十以上です)絶対的なものではないようです。しかし、あまり大量、長期間りようするべきではないでしょう。

なお、本来の「管理パス」の用途ですが、ルート以外のサイトコレクションを、ルート配下にネストする際に指定するハブ的なURLです。デフォルトでは「/sites/」が存在しますが、これ以外にも自由に定義できます。


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中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
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