エンドユーザー向け解説書「Office 365 チームサイト活用ガイド SharePoint Online で情報共有!」

Office 365 の「チーサイト」、つまり SharePoint Online の解説書を執筆させて頂きました。日経BP社から 11月22日 上梓の予定で、ようやく Amazon や楽天ブックスにも載りましたのでご紹介します。

SharePoint は「難しい」「判りにくい」とよく言われます。確かにそうです。原因はいろいろと考えられますが、ひとつには「SharePoint」という製品が、業務ツール/基盤として、世界中の大企業の様々なニーズに応えようとあらゆる方向に発展し、そして現在進行形で発展し続けていることがあります。

製品として「奇麗にまとまる」ことよりも、常に先鋭化することを優先している訳です。だから SharePoint の「難しさ」「判りにくさ」は、長所の裏返しであり不可分なのかもしれません。

しかし、ことクラウドサービスとしては、この「とっつきにくさ」は大きな問題です。大企業の社内システムとは違い、システム部門がマニュアルや講習を用意してくれる訳ではありません。

実際、Office 365 を契約したものの、メール(Exchange Online)ばかりで、チームサイト(SharePoint Online)は全く利用していない、そもそも何が出来るのかわからない、という声も耳にします。

なんて勿体ない!
最初の壁さえ越えてしまえば、SharePoint はこんなに便利なのに!
この思いが、本書執筆のモチベーションになりました。

という訳で。本書は、Office 365 の特性に鑑み、このブログをお読みいただいているような(笑) IT Pro や Developer の皆様ではなく、実際に SharePoint Online で業務を行う「エンドユーザー」を強く意識しています。

前半は「チームサイト活用ドリル」と称して、「掲示板に業務連絡を掲載する」「アンケートでメンバーから情報収集する」など、SharePoint が何の用途で使えるのか?という視点からテーマを決め、操作手順を画面つきのステップ バイ ステップで、できるだけ詳しく解説しました。

とはいえ、SharePoint を利用する上で独自用語や概念はどうしても避けられません。そこで後半は「サイトコレクション」「リスト/ライブラリ」「制限つきアクセス」など、用語ベースの解説を入れました。できる限り、分かりやすく書いたつもりです。

また「外部ユーザーの招待」や「公開Webサイト」など、オンプレミスのSharePointにはない Office 365 の独自機能についても、重点的に説明を入れました。「公開Webサイト」をきちんと説明したドキュメントは日本で初めてなんじゃないかな?

ただ、これは注意点ですが、本書は SharePoint の機能をすべて網羅している訳ではありません。むしろどれだけ「無視」できるか、が執筆の肝でした。

分厚いマニュアルって、もうその時点で読む気が失せますよね(笑)前半の「ドリル」にかなりページ数を割いたこともあり、ややこしかったり、今ひとつ微妙な機能は完全スルーです。具体的には、管理されたメタデータとか、コンテンツタイプとか、個人用サイトとか…(汗

結果的に、Office 365 に限らずオンプレミスの SharePoint 2010 も含めてエンドユーザが SharePoint を理解するにあたり「はじめの一歩」に最適な内容になったんじゃないか、と思います。

Office 365 の「チームサイト」で悩まれているお客様がいましたら、ぜひ、本書をお勧め頂けると嬉しいです。

Office 365チームサイト活用ガイド~SharePoint Onlineで情報共有!


Author

中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
FB : 中村 和彦
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