SharePoitn 2013 Preview（Office 365）グローバルナビゲーションが用語セットで定義できる「管理ナビゲーション」

前回、前々回とグローバルナビについてのネタでしたので、ついでに SharePoint 2013 Previerw でどのようになっているかを確認してみました。今回、大きな変更は 1.画面上でリンクを直接変更できる（ドラッグ＆ドロップ） 2.用語セットとしてナビゲーションを定義できる機能ができた、の二点です。

＜通常のトップリンクバー＞

まずは通常のトップリンクバー。設定画面も含めて位置付けはあまり変わっていません。たた…既定のデザインだととことん目立たないです。正直、これ、どうなのだろう。

［リンクの編集］で画面上から直接変更できます。ドラッグ＆ドロップも可能。分りやすくて良いですね。

こちらは少し判りにくいのですが、階層化もできます。リンクをドラッグして他のリンクに重ねると［ここにリンクをドロップ］ダイアログが表示されるので、指示通りここにドロップ。

すると、こんな感じになります。

複数階層化も可能です。このデザインだと、ちょっと使いにくいですけど…。なお、複数階層化は直接編集時だけ可能で、上画像のトップリンクバー設定画面ではまだ指定できないようです。

＜グローバルナビゲーション（管理ナビゲーション）＞

今回、新機能が追加されたのがグローバルナビゲーションです。「Managed Navigation（管理ナビゲーション）」が利用できるようになりました。これは、名前の通り「管理されたメタデータ」の一部、特殊な用語セットとしてリンク集を定義し、それをナビゲーションに利用する、というものです。前提として、サイトコレクションでSharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能を有効化する必要があります。

発行機能をオンにしたサイトのナビゲーション設定画面です。画面上の「グローバルナビゲーション」と左側の「現在のナビゲーション」のどちらでも「管理ナビゲーション」を指定できます。ただし、用語セットはひとつしか指定できません。用語セット側で、個々のリンクをどちらに表示するか指定する仕様です。

「用語ストアの管理ツール」を開き、リンクを登録します。

「サイトナビゲーション」の配下に普通の用語セットと同じようにリンク（のタイトル）を作成したら、「ナビゲーション」タブの「ノードタイプ」で「単純なハイパーリンクまたはヘッダー」を選択し、リンク先URLを指定します。URLを入力しない場合は、リンクしない文字だけ（ヘッダー）になります。

また、「メニューでの表示」で、このリンクを「グローバル」と「現在の」どちらに表示するか選択します。正直なところ、この仕様は使いにくいです…普通に別々の用語セットを指定できたほうが柔軟な運用ができるのですが。

管理メタデータのため、自由に階層化できます。ただし、グローバルナビゲーションではきちんと表示されますが、現在のナビゲーションは二階層目までしか表示されません。

管理ナビゲーションを表示していても、各サイトで独自にリンクを追加することもできます。

なお、SharePoint 2010/2007 と同じ形式/機能も「構造ナビゲーション」として用意されているので、この管理ナビゲーションを利用せず、従来同様の運用も可能です。

＜サイトコレクションを跨げ…ない？＞

この新機能「管理ナビゲーション」を利用するメリットは、用語ストアであるため、ナビゲーションをサイトコレクションを跨いで利用できる─と、思ったのですが。Office 365 Preview で試した限りでは、用語ストアの管理がサイトコレクション管理で独立しているため、サイトコレクション内でしか利用できませんでした（あれ？）

これだと、あまり従来のナビゲーションと違いがないですね？ナビゲーションの管理を独立して別ユーザに委託できるくらいでしょうか。むしろ、左側の「現在のナビゲーション」を統一できる、という点が大きかも。

なお、オンプレミス版でどうか、についてはまだ手元に環境がないため、別途試してみたいと思います。もし既に環境のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えて頂けると嬉しいです。

SharePoint 2013 Managed Navigation
SharePoint 2013 – Navigation using Managed Metadata (Term Store)

Managed navigation in SharePoint 2013 (英語)