書評 ひと目でわかる SharePoint Server 2010

ご説明の必要も無いでしょう。「ひと目2007」の著者、山崎愛さんに加え、日本 SharePoint 界の重鎮、北端さん、西岡さんによる SharePoint 2010 導入書です。

書評、というタイトルですが、実のところあまり「評」することがありません。素晴らしいです(笑)およそ SharePoint 2010 に携わるユーザ企業のシステム担当者、ポータルサイト運用担当者の方は、まず、を本書読まれることを強くお勧めします。

「ひと目でわかる SharePoint Server 2007」はややシステム担当者よりの位置づけでしたが、本書は運用担当、それにエンドユーザまである程度、意識されており、それは 1.概要 -> 2.ユーザ利用 -> 3.サイト管理 -> 4.サーバ管理 という本書の章構成からも見て取れます。

ただ、では本書をそのままエンドユーザに配布して判るか?と言われれば、それはさすがに無理でしょう。しかし SharePoint 運用担当者が、よりブレイクダウンしたマニュアルを作成するベースには十分ですし、サイトレベルのコンテンツ管理者であれば、2~3章は理解できる部分だけでも、かなり役立つはずです

これから初めて SharePoint に触る、という方は、まず本書の1~3章を流し読み(判らないところはスルーしておきます)、その上で、実習書として「ひと目でわかるSharePoint Server 2010 基本機能でここまで使える!ビジネス活用33の事例」 を活用し、その上で本書をもう一度読み直す、というスタイルがお勧めです。そこからさらに深く理解するには「SharePoint 成功への道標」を一読されると良いと思います。

それにしても、SharePoint 2007 当時と比較すと、情報量に隔世の感がありますねぇ。

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中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
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