サイボウズがSharePoint2010ソリューションを提供

以前よりあちこちで製品コンセプトが露出していたサイボウズの SharePoint 関連ソリューションですが、いよいよ正式にリリースされます。

サイボウズは、日本マイクロソフトの技術支援を受けて開発した「SharePoint Server 2010(シェアポイントサーバー2010)」対応の次世代グループウエア「Cybozu SP Apps 2010(サイボウズSPアップス2010)」を、6月27日に日本と米国で提供開始する。
Cybozu SP Apps 2010は、SharePoint Server 2010上での共同作業を支援するアプリケーションで、サイボウズのグループウエア製品で特によく使われているスケジュール機能とディスカッション機能を「Cybozu SP スケジューラー」および「Cybozu SP ディスカッション」として用意した。日本語と英語の切り替えが可能で、タイムゾーンにも対応する。

Cybozu SP スケジューラーは、グループメンバーのタスク管理に最適なビュー、空き時間検索に特化したビュー、「Outlook(アウトルック)」に慣れたユーザーのためのビューをそろえ、予定ごとにコメントを書き込む機能も備える。
Cybozu SP ディスカッションは、掲示板で議論する場を手軽に作成し、トピックごとに公開/非公開を設定することが可能。個々のメンバーが持つ情報やアイデアをチームの情報資産として共有し、効率的に管理できる。

スケジュール(施設予約)とフォーラム(掲示板)という、目の付けどころが良いな、と思いますね。どちらもSharePointのとくに日本人にとりイマイチな機能です。そこに国産グループウェアで実績のある「サイボウズテイスト」がどこまで盛りこまれているかはとても興味があります。


こちらはスケジューラサンプル画面。


こちらはディスカッションのサンプル画面。

またサイボウズは、SharePoint Server 2010の標準機能を向上するツール群「Cybozu SP List kit」(仮称)などを2011年9月に発売するほか、スマートフォンからCybozu SP Apps 2010にアクセスするための専用アプリケーション「SP List Mobile KUNAI」を2012年上半期に提供する予定。

こちらも期待。じつはこの「List kit」はCodeplexで無料版(ベータ?)が提供されているため見たことがあるのですが、SharePointユーザというよりもコンテンツ/システム管理者にとり、とても魅力的な製品になりそうな予感があります。「Mobile KUNAI」の方は、社内にあるSharePointのデータにアクセスするための「道」を用意できるかが鍵かな?

なお、気になるお値段ですが、はサイボウズさんのリリースに明記されていますので、以下のリンクから。決して高額ではありませんが、ちょっとお高めですかね。SharePoint2010のみ対応、とうこともありますし、導入/バージョンアップの折に、他の費用と合算で計画してしまうのが一番良いかと思います。エンドユーザ企業担当者的に(笑)

サイボウズ、SharePoint Server 2010ベースのグループウエアを6月27日発売
サイボウズと日本マイクロソフトの協業の成果として、サイボウズが新製品を6月27日(月)より日米同時提供開始~Microsoft SharePoint® Server 2010 の機能を拡張するサイボウズのグループウェア製品を日米で販売~


Author

中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
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