SharePoint 2013 と Information Rights Management と PDF
Information Rights Management (IRM または RMS)はファイルを印刷禁止にしたりダウンロード禁止にしたりと、細かく制御できるとておも企業ニーズの高いソリューションです。が、高度だけにいろいろと限界もあり、その最たるものが Office ファイルしか対応できないことでした。しかし SharePoint 2013 では、ついに PDF にも対応。ただ、やはり限界もあり…
という訳で、SharePoint 2013 と IRM と PDF のお話です。
IRM/RMS 機能についてはこちらが判り易いと思います。いわゆるエンタープライズ向けセキュリティ保護の仕組みですが、Office 365 でも利用できるようになりました。
SharePoint と SharePoint Online の Information Rights Management に関する新機能
http://blogs.msdn.com/b/sharepoint_jp/archive/2013/02/16/sharepoint-sharepoint-online-information-rights-management.aspx
また、従来の IRM/RMS は「 Office ファイルのみ」という大きな制約がありました。つまり Office と並んで業務利用が多い PDF ファイルを制御できない、という大きな穴があったのですが、この点も最新バージョンで改善されました。
Microsoft Information Rights Management サービスをサポートする SharePoint 対応 PDF リーダー
http://office.microsoft.com/ja-jp/sharepoint-help/HA102925502.aspx
RM Security for PDF Documents – SharePoint 2013 Environments
http://www.foxitsoftware.com/products/rms/sharepoint-2013.php
Microsoft SharePoint 2013 では、Information Rights Management (IRM) による PDF ドキュメントの保護がサポートされます。この機能がサポートされているときは、ユーザーは PDF ドキュメントを IRM で保護されたライブラリにアップロードでき、アップロードされたファイルは Microsoft Office IRM を使って保護されます。IRM で保護されているライブラリの中の PDF ファイルを使うには、次のいずれかの PDF 対応リーダーを入手する必要があります。
これで一般的に業務で利用されるファイル形式はほぼカバーされた!…と言いたいところなのですが、上のページで見て頂いた通り、現時点で対応クライアントは Foxit Reader のみ。Windows Phone や Mac、iOSには皆無です。つまり IRM をかけたファイルは、Adobe Reader 等、Foxit 以外のクライアントで、かつそれが利用できる OS でしか開く事が出来ない…ということになるかと思います。
条件を整えればこれでも実用できるかと思いますが、やはり厳しいですね(汗)
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