SharePoint User カンファレンス(4/18)登録者から見る SharePoint 利用傾向
以前にもご紹介した、AvePoint 様主催による国内最大の SharePoint イベント「SharePoint User カンファレンス」。私も「企業ソーシャルとクラウド」をテーマにひとつセッションを担当させて頂きますが、昨日 AvePoint さんにお伺いしたところでは、すでに登録者が 1000 人に達しているそうです!昨年の同イベントは確か300人規模で、それでも人の多さに気押された記憶があるのですが…。もう少し、お席があるそうですので、まだ未登録の方は是非!
SharePoint User カンファレンス公式サイト:
http://www.avepoint.co.jp/SPUCJapan/
さて、このイベントには公式サイトとは別に Facebook ページ もあるのですが、こちらにとても興味深い数字が投稿されていましたのでご紹介。イベント登録時のアンケートを簡単に集計したものです。なにせ母数が大きい上に SharePoint 業界限定。国内における SharePoint 利用実態がかなり正しく反映されていると言えそうです。
統計でみる、SharePoint 市場動向 第1弾
統計でみる、SharePoint 市場動向 第2弾
統計でみる、SharePoint 市場動向 第3弾
統計でみる、SharePoint 市場動向 最終回
主な数値をピックアップしてみます。なお、数字は 3/31 時点のもので、また重複(同じ企業から複数ユーザーが登録)は排除されていません。
●企業規模:
1~999名 254
1000~2999 127
3000~9999 112
10000~ 77
●業種:
第1位 製造 163
第2位 メディア・エンターテイメント 21
第3位 金融 19
●導入バージョン
SharePoint 2010 302
SharePoint 2007 131
SharePoint Online 67
SharePoint 2003 23
SharePoint 2001 2
●SharePoint2013の導入
検討していない 338(38%)
新規導入検討中 335(37%)
移行検討中 226(25%)
●SharePointの利用用途または検討している用途
文書管理 411
社内情報共有 399
全社ポータル 354
部門ポータル 344
プロジェクトサイト 257
企業内ソーシャル 254
業務アプリケーション 138
BI 96
インターネットサイト 61
その他 13
導入バージョンに SharePoint 2010 が多ことは、既に 2013 年ですので意外性はありませんが、SharePoint 2007 以降も、SharePoint 採用が順調に伸びてきた証左と言えそうです。ただ、比較的最近に採用された企業が多い、ということでもあるため、最新バージョンである SharPoint 2013 への移行がどのくらいのスピードで進むかは気になるところ。
個人的には、SharePoint 2007 が「XP化」するんじゃないかと、少し懸念してます。製品のメインストリームは 2012/04/10 で終了していまして、現在 2017/04/11 年までの延長サポート期間なのですが、考えようによってはまだ4年もありますね。このあたりは流石にサーバー製品、ということでしょうか。
なお、SharePoint 2001 は既に延長サポート終了、2003 は 2014/04/08 で終了です。
最後の「SharePointの利用用途または検討している用途」は「現在の利用」と「これからの期待」が混ざっているんので判りにくいのですが、やはり「文書管理」や「情報整理(ポータル)」がとても日本企業らしい傾向だと思います。
私は海外アドオン製品も取り扱っている関係で、ときどき関係者と話をするのですが、日本以外の国(主に米国と欧州)では「文書管理」はあまり大きなイシューではなく、最大のテーマは「コラボレーション」「共同作業」なんだそうです。その為、アドオンの売れ筋も全く異なる。このアンケートであれば「チームサイト」や「ソーシャル」の比率が高くなる感じですかね。
もちろん、どちらが良い悪い、という話ではないのですが、SharePoint に限らず、グループウェアにような多目的システムを活用する(あるいは提案する)には、そうした日本企業特有の傾向をきちんと理解しておくことは重要かな、と思います。
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