SharePoint 2010「管理されたメタデータ」列の主な制約事項 まとめ

SharePoint 2010 の新機能「管理されたメタデータ(用語セット)」は、便利な機能ではありますが、初出ですのでなにかと制約があります。その主たるものをまとめてみました。

1.計算に利用できない
これはかなり痛い。集計値列で参照できません。

2.外部から参照できない
同様に、参照列で取得できません。例えば SharePointBoost 社の ListCollection のようなデータ参照系アドオンでも、サポート外になることが多いようです。

3.データシートで編集できない
セルが読み取り専用になります。一括編集ができないのはかなり不便です。

4.データシート上に表示される値に余計な記号がつく
データシートビュー上ではIDと区切り値がつきます。

5.Infopath でのリストフォーム編集に対応しない
SharePoint 2010 では Infopath でリストフォームをカスタマイズできますが、この際、MMDはサポートされません。リストに MMD が含まれる場合、問答無用でエラーになります。

6.ビューのフィルタ条件を一部利用できない
「次の値で始まる」「次の値を含む」が利用できません。

7.ワークフローで値を利用する際、GUID がついてしまう
これは先日投稿した内容ですね。ワークフローで列の値を扱う際、GUID がついた内部値が取得されてしまいます。かなり無理矢理ですが、ワークフローによるコピーと集計値列の関数で対応できます。

8.SharePoint Workspace で同期 ─ は一応できる
SharePoint Workspace による同期は出来なかった筈なのですが、今試したところできました。Office 2010 側のアップデートだと思います。ただし、ビューには表示されるものの、表示フォーム/編集フォームには表示されません。もちろん変更不可です。

9. 「空のサイト」テンプレートでは明示的に有効化する必要有り
これは以前のエントリーで書いた問題。どうやら「空のサイト」テンプレートが原因だったようです。

10.Office 2003/2007 に対応しない
2010 で初出の機能ですからこれは仕方ないかもしれません。

11.250までしか選択できない
普通選ばないかとは思いますが…ひとつの列に250以上の値を選択すると、アプリケーションエラーが発生するようです
参考: Undocumented Managed Metadata Limit: 256 Terms Per Item

上記のように制約が少なくないため、個人的には、「管理されたメタデータ」を本来の用途、つまり全社で統一化された分類項目やタギング以外の目的で利用することはあまりお勧めしないです。階層化(カスケード)分類だけが目的であれば、アドンソリューションを検討された方がよいかとは思います。

参考:
Managed Metadata Column Limitations
Provisioning SharePoint 2010 Managed Metadata fields
How to provision SharePoint 2010 Managed Metadata columns


Author

中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
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