転載 SharePoint サイトへのアクセスを明示的に拒否する

SharePointで「実はできない」機能のひとつに排他的アクセス制御がありますが、SharePoint2010から、仕様的には「Webアプリケーション単位」であればそれが可能になりました。

SharePoint をある程度お使いの方であれば、SharePoint において『明示的なアクセス拒否』が設定できないことは、周知の仕様であったかもしれません。 しかし唯一、SharePoint の中で『明示的なアクセス拒否』を設定できる管理単位が存在します。 それは「Webアプリケーション」です。
「Webアプリケーション」とは SharePoint においてサイトを構成する一番大きな要素です。 実体はSharePoint によって拡張されたIIS の「Web サイト」の1つであり、1つのWebアプリケーション内に複数のサイトコレクションが格納されています。 SharePoint [サーバーの全体管理]サイト - [Webアプリケーションの管理]画面の「ユーザーポリシー」画面から、『明示的なアクセス拒否』の設定が可能であることを確認できます。

残念ながら SharePoint2007 にはこの設定がありませんので、排他制御はできません。それは仕方ないとして、しかし、せっかく機能を追加するのですから、何故 Microsoft はサイト単位、せめてサイトコレクション単位で設定できるようにしなかったのか…、やや理解に苦しむところです(もちろん新機能は嬉しいのですが)。

※2010/12/23 これは間違い。SharePoint2007でも可能でした
[2007]SharePoint2007における排他アクセス制御

ご参考までに SharePoint 2007 の設定画面。

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中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
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