SharePoint 2013 Preview(Office 365)ライブラリのローカル同期機能(Folder sync と SkyDrive Pro)

Preview が開始されている SharePoint 2013(Office 365)から変更点や個人的に面白いと思った新機能をご紹介します。今回は、ライブラリをそっくりそのままローカルの指定フォルダと同期する「Folder Sync」機能です。

この機能は、Office 15 と SharePoint 2013 の連携機能なので、パソコンに Office 15 に含まれる SkyDrive Pro がインストールされている必要があります。

ライブラリを開き、画面右上の[同期]をクリック(※画像はすべて Office 365 Preview です)

お約束の警告ダイアログを[許可]します。

同期するライブラリと、ローカルのフォルダを指定するのですが、今のところライブラリURLの初期値がきちんと入らないようです。

ライブラリのURLを設定してから[今すぐ同期]

Office 365 にサインインします。この部分なはオンプレミスなら飛ばせる筈。

設定が完了すると、指定フォルダ配下にライブラリ名のフォルダが作成され、その中にライブラリのファイルがすべてダウンロードされます。以後、どちらかに加えられた変更は、Sky Drive Pro が自動的に同期します。コンテキストメニューに「SkyDrive Pro」が追加され、ここからライブラリを開いたり、ファイルのリンクを取得したり出来ます。今のところバージョン管理やチェックイン/アウトは出来ないようです。

Sky Drive Pro はタスクトレイに常駐しているので、ここからも設定できます。

この Folder Sync(SkyDrive Pro)が ShaerPoint Workspace の代替えになる訳ですが。しかしなんと言うか、それなんて Dropbox (苦笑)まあ、ユーザ的に便利なことは確実ですので、良いのですけど。

ただ、システム管理者の立場からすると、無思慮に同期しまくるエンドユーザは必ず居ます。無駄に余りがちなローカルのリソースを活用する、という意味では良いのですが、社内のネットワーク回線や SharePoint サーバ側の負荷が少々不安。そのあたり、なにか設定で加減できるようになっていると良いですね。


Author

中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
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