SharePoint Online で外部ユーザを招待する手順と50人制約

Office365のSharePoint Onlineには、外部ユーザ（つまりライセンスの無い他社のユーザ）を一時的に自社サイト内に招待する機能が有ります。以前は別のOffice365サービス利用者でないと招待できなかったのですが、先日のアプデートで、Windows Live IDでの招待が可能になりました。

具体的な操作手順については、MS 松崎さんが詳しく紹介されています。
Office 365 SharePoint Online における Windows Live ユーザーの招待

PとEの違いについてはこちら
Did you know you can share? SharePoint Online’s External Sharing Capabilities

Windows Live IDで招待できる、ということは事実上「だれでも」。クラウドのSharePointだからこそ可能な機能です。オンプレミスでこれをやろうとすると、ネットワークから認証基盤から、それなりにガッツリ準備が必要になります。

ただ、この機能には注意点がいくつか。

1.テナント（＝ドメイン）あたり月間50ユニークユーザまで。
2.招待ユーザに容量はつかない。管理権限はつけられない。
3.招待中のユーザを管理する画面は、おそらくまだ無い。
4.新機能なので情報が錯綜している。

（1）（2）（3）は仕様です。（2）容量と権限はまあ、当然かと思いますが、（1）50縛りは結構厳しい…そこそこの規模な組織でこの機能を使おうとすると、足りないかもしれません。ただ、今後大きく拡大される予定のようです（後述）

（3）招待管理、も悩ましい点で、現在上限50のうち何人迄カウントされているのか？そもそもどこに設定されているのか？一覧で判る方法がおそらく有りません（もしあれば教えて下さい）

（4）情報錯綜、がおそらく最も問題で…例えばこの外部ユーザ招待の制限について、MicrosoftのOffice 365関係者（サポートやOffice365公式アカウント）ですら、現状きちんと情報が行き渡っていない節があります。

とりあえず、一番信頼できるドキュメントはおそらくこちらかな：
Downlload Center Service Description:
プランP http://www.microsoft.com/download/en/details.aspx?id=13779
プランE http://www.microsoft.com/download/en/details.aspx?id=13602

英語ですけどね…（汗）

プランPの日本語ドキュメントはこちら：
Microsoft Office 365 for Professional and Small Business サービスの説明

ただ、やはり英語情報の方が先に出るので、どちらを信頼するべきかと言われれば、やはり英語ドキュメントになるかと思います（場合によってはサポートからの情報よりも）

なお「50人制約」については、プランEの場合、上記の「Microsoft SharePoint Online for Enterprises Service Description.docx」の15ページ目に次の記述が有ります。

External Users (PALs)
50 PALs are included per tenant. Current “Feature Preview” allows for usage rights of up to 1000 external users without requiring additional PALs. Microsoft reserves the right to charge for additional PALs beyond 50 at the time the next major Office 365 update.

今後、最大1000ユーザまで招待できるようにする方針ですが、51以上の追加外部ユーザには課金するかもしれないよ、と言うことみたいです。