SharePoint 2007 で権限を継承すると添付ファイルが消える(500エラー)原因(2)

前回の「リストアイテムの添付ファイルが消える」現象が発生するリストを特定する方法と、その後の回避策です。SQLデータベースに対してクエリをかけることで、どのリストが「壊れて」いるかを判定できます。

重要:2012年6月のCUで修正されたようです。
2012年6月のCUでSharePoint 2007の「添付ファイル消失」バグが解消されました

データベースサーバ上で、SQL Server Management Studio を起動し、SharePoint のコンテンツデータベースに対して以下のクエリを実行します。実行結果に表示されるリストが、この障害が発生する状態にあるリストです。

select tp_DirName from UserData
Where tp_RowOrdinal > 0
Group by tp_DirName

残念ながら、一度「消えた」ファイルは復旧できませんが、それ以外のデータは、以下の方法で救うことが可能です。

まず、リストから前回の制約を越える列を削除します。

次に、このリストをテンプレート化します。
この時、アイテムは含めないでください。

テンプレートから別のリストを作成します。
このリストに対して、サイトコレクションの「コンテンツの構造と管理」から、すべてのアイテムをコピーします。

ただし、「構造と管理」は発行機能をアクティブにしていないと利用できませんし、そもそも大量のアイテムをコピーするには不向きです(不安定)。

こうなると標準機能では対応できず、AvePoint社または metalogix社のような、コンテンツマイグレートツールが必要になります(ご相談ください)

SharePoint 2007 で権限を継承すると添付ファイルが消える(500エラー)原因


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中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
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