どちらが本当？─SharePoint Designer SP2
先日、SP2 の重大更新 ワークフローのサイクル起動を抑制 で、SharePoint Server に SP2 を適応すると、ワークフローが自己ループする現象がフィックスされる、という情報をお伝えしました。
このソースは Microsoft SharePoint Designer Team Blog 。なにせ、公式ではないとは言え、SharePoint の中の人が書いていることですから。特に自分で検証したりはしなかったのですが…（しようにも SP2 環境ナイし）
しかし、今日、SharePoint Designer の SP2 に関するドキュメントに目を通していたところ、非常～に気になる内容に気付きました。
Issues Fixed by Service Pack 2 (SP2) in the 2007 Office Desktop Applications
SharePoint Designer
After you back up a SharePoint Server site that spans multiple CMP files by using SharePoint Designer, you cannot restore the Web site.
Custom list forms do not support attachments.
Editing a page that contains Web parts that participate in Web part connections causes the connections to be broken.
SharePoint Designer does not support connecting to SharePoint sites using forms-based authentication.
The workflow does not start and you receive no notifications when a declarative workflow tries to run as the system account.
When a data view participates in a Web part connection, paging does not work as expected.
When a workflow changes a list item and is set to trigger when items are changed in the list, the workflow continues to trigger itself indefinitely.
あれれ？
SharePoint Designer の SP2 適応で、無限ループ現象が抑制される、と読めます。
一体、どちらが本当なんでしょうか？幸い、手元には SP2 適応前の Designer がありましたので、検証してみました。
まず、リストに自分自身を更新して、1 づつ値を足してゆくワークフローを設定します。本当に無限ループすると嫌ですので、5 に達した時点で止まるようにしました。
これを実行。
想定通り、ワークフローがループして、5 回起動して終了しました。
次に、SharePoint Designer に SP2 を適応します。
適応後、念のため、先程のワークフローは削除して、新たに同じものを設定しました。
さて、これを実行するとどうなるか？
あ、ループした（苦笑）
結論：
SharePoint Designer SP2 を適応しても、無限ループ仕様は解消されない。
まあ、予想通りではあるんですけどね。でも、非公式のブログの情報が正しくて、公式のドキュメントが間違っているって、どうなのよ Microsoftさん…。
2009/08/14 追記：
実はこの件、Microsoft の中の人に報告しておいたのですが、フィードバックがありました。
> 本来であればMOSS 2007 SP2の修正内容に記載すべきところを
> 誤ってSharePoint Designer 2007 SP2の修正内容として記載してしまっておりました。
> 修正依頼を出しておりますので、近日中にはWebサイトも修正される予定でございます。
じきに修正があると思われます。そもそも間違えるのがどう、という問題はありますが、（巨大企業にもかかわらず）こうして素早く対応していただける点は、素直に評価できると思います。
中村 和彦（
login