セミナ:SharePoint Server 2007 と FAST ESP が実現する情報活用革新(報告)
先日、東京は秋葉原で開催された表題のセミナに参加してきました。SharePointで、しかも「検索」というニッチなところに重きをおいたセッションでしたが、会場はなかなか賑わっていました。
参加者はざっと200名以上は居たんじゃないでしょうか。
意味も無く写真をとってみた
セッションでは、Microsoftが買収した FAST社の fast ESP(EnterpriseSearchPlatform)とMOSSとの連携について説明されました。
位置づけとしては、
中小規模 → Microsoft Search Server 2008(無償)
企業ユース→ Offce SharePoint Server 2007(統合検索機能)
ハイエンド→ fast ESP(大規模、高性能、専門分野)
として住み分けを図ってゆくようです。
ポータルとしての SharePoint と fast ESP の連携については、現在は Codeplex で無償・ノンサポートの連携 Webパーツが公開されているだけですが、将来(office14)的には、MOSSの検索オプションのひとつ(アドオン)として取り込まれてゆく方向性のようです。
検索エンジンとしての fast ESP は、確かになかなか強烈でした。
事例としては、楽天市場でキーワードをいれずに検索してみてください。
カテゴライズされたディレクトリが表示されたと思いますが、これ、なんと fast のエンジンが動的に作っているんだそうです!
もちろん、これだけのレスポンスを出すには相当な設備投資がされているんでしょうが…。
その他、fast の特色としては、意味解釈による検索結果の自動カテゴリ化が可能なことでしょうか。
検索結果からキーワードを抽出して、それをカテゴリとして絞込み検索にできるため、ユーザ側としては非常に直感的な検索が可能になります。
検索結果表示で、パワーポイント等のファイルをプレビューさせるグラフィックエンジンの開発も現在進行形で進んでいるそうです。
検索対象のACL(アクセス制御)については、「FAST セキュリティ・マネージャー」が、MOSSに定義されたACLやファイルサーバのACLを確認して、参照権限のある結果に絞り込んで表示する仕組みになっています(ノーツや独立系システムとの連動は?と気になりますが、そこは聞き損ねました)
という訳で「fastすげ~」という印象のセミナだった訳ですが。
あえて難点を挙げるとすれば、価格、でしょうか。
ざっくりなところを聞いてきましたが、ハイエンド製品だけにそれなりにします。
イニシャルで2,000万前後、それにQPS(クエリ・パーセカンド)とインデックスのファイルサイズに応じて課金されるようなライセンス体系で、トータル「数千万」になるんだそうです。
う~ん、欲しいは欲しいが、すぐに導入、というのは難しそうだ…。
次期Office14待ちかな…。
そうそう、ユーザ企業として、以下の方が来場されていました。
ソニー株式会社 モノ造り本部(技術情報の検索)─程原部長
日立コンサルティング ナレッジセンター(SharePoint上の情報蓄積)─吉岡ディレクター
導入の目があれば、ぜひユーザ訪問してみたいところです。
FASTさんにツッコンでみた
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FAST買収でMicrosoftのGoogleとの戦いに新展開 - ITmedia News
AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.0.4) Gecko/2008102920 Firefox/3.0.4
いつも拝見しております。
このセミナー、参加出来なかったので助かりました。
びっくりするようなコスト体系ですね(笑)
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0) Sleipnir/2.8.3
はじめまして!
こんなてきと〜なレポートでもお役に立てたら光栄です(汗)
価格体系については今度営業さんに来てもらいますので、もう少し突っ込んで聞いてみます。