Windws Server 2008 r2でブルースクリーン(ntoskrnl.exe 0x00000101)

ハードウェアに明るい方にはおそらく今更な話であり、自身の無知をwebに晒すのはなかなか恥ずかしいものですが(これこそ今更?)、どなたのお役に立てばとも思いますので、まとめておきます。

Windws Server 2008 r2にHyper-Vで仮想サーバを立て、SharePoint検証環境を構築しています。しかし、突如、「STOPエラー」、いわゆるブルースクリーンが発生してPCが強制再起動、という障害が多発し、その対応に苦慮していました。


※イメージ画像

実のところ、この検証機を構築するにあたり、あまりきちんとOSのシステム要件を調べていませんでした(すいません)。あらためて確認です。

Windows Server 2008 R2 シナリオ別活用法[準備編]

1.4GHz以上のCPU
Hyper-Vはハードウェア仮想化支援機能およびハードウェアDEP対応
メモリ512MB

・BIOS情報の確認 :BIOS:よく寄せられる質問
・BIOSのバージョン確認 : すべてのプログラム→アクセサリ→システムツール→システム情報
・ハードウェア仮想化支援機能の確認:
  お使いの PC でハードウェア仮想化をサポートしているか確認する方法
  VT/Intel Virtualization Technology 対応CPUリスト
・DPEの確認 :
How to determine that hardware DEP is available and configured on your computer
※コマンドラインで wmic OS Get DataExecutionPrevention_Available で TRUEになればOK

なお、ホスト機のCPUは IntelCore i7-870、BIOSは Intel TCIBX10H.86A.0038.2010.0624.1337 2010/6/24 でした。仮想化支援機能、DPEどちらも有効。あれ?システム要件を満たせていないのではないか、という当初の見込みが外れました。

そこで、強制終了時のログを見ることにします(本来はこちらが正攻法)。
とは言え、素のログを見るのは大変ですので、ツールを利用。

ブルースクリーンで強制終了した原因を解析して教えてくれるフリーソフト「BlueScreenView」
「BlueScreenView」ダウンロードサイト

このツールで確認してみると「ntoskrnl.exe」または「nvlddmkm.sys」で「0x00000101」のエラーが発生しています。

勿論、このSTOPエラー番号だけを見ても何も判りませんので、webで検索してみたところ、以下がが該当しそうです。というかほぼそのまま、私のPCの現象に合致。Intelの特定CPUと、Hyper-Vの相性が悪い、ということでしょうか。

日本語:
Hyper-V の役割がインストールされ、コードネームが Nehalem である 1 つ以上の Intel CPU を使用する Windows Server 2008 R2 ベースのコンピューターで “0x00000101 – CLOCK_WATCHDOG_TIMEOUT” という Stop エラー メッセージが表示される
英語:
Stop error message on a Windows Server 2008 R2-based computer that has the Hyper-V role installed and that uses one or more Intel CPUs that are code-named Nehalem: “0x00000101 – CLOCK_WATCHDOG_TIMEOUT

さっそくこのKBをダウンロード(リクエスト送信)し、適用したところ、それ以降、ブルースクリーン現象が完全に発生しなくなりました。


Author

中村 和彦(シンプレッソ・コンサルティング株式会社 代表)が「ユーザ視点の SharePoint 情報」を発信します。元大手製造業 SharePoint 運用担当。現SharePoint コンサルタント。お仕事のお問い合わせはこちらまでお願いします。当ブログにおける発信内容は個人に帰属し所属組織の公式発信/見解ではありません。
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